第7回定期講演会(10/25開催)

第七回定期講演会は2019年10月25日(金曜日)に機械振興会館で開催いたします.

主催   一般社団法人慣性センサ応用技術研究協会
協賛 土木学会, 自動車技術会,日本海洋学会,日本機械学会,応用物理学会,日本航空宇宙学会,電気学会  

開催日時 令和元年10月25日(金) 午前9時~午後5時 (開場午前8時30分)

場所    機械振興会館,地下三階研修1室

スケジュール(敬称略)

9:00-9:05開会
9:05-10:30講演1
題目 地球内部を覗く科学の窓 -長期孔内観測システムについて-
講演者 許 正憲(海洋研究開発機構深海資源生産技術開発プロジェクトチーム プロジェクト長代理,上席技術研究員,工学博士)
サマリー JAMSTEC は国際科学掘削プログラム(IODP)が掲げる科学目標を達成するために地球深部探査船「ちきゅう」を開発し、2007 年9 月より科学オペレーションを開始した。
今までに、南海トラフ地震発生帯掘削計画、東北地方太平洋沖地震調査掘削計画、沖縄トラフ熱水生命圏掘削計画などで輝かしい科学成果を収めてきたが、その裏では石油掘削の世界でも経験したことのない、例えば、強海流、悪海気象、大水深、大深度、高温といった非常に厳しい環境条件に起因した技術的、運用的課題を乗り越えるための多大な努力を行ってきた。本講演ではその中でも特に長期孔内観測システムを中心に「ちきゅう」の最先端技術についてご紹介したい。
10:30-11:55講演2
題目 インフラ維持管理のセンシングとAIを活用したデータ管理プラットフォーム
講演者 安達 淳(国立情報学研究所,副所長,教授)
サマリー サイバーフィジカルシステム(CPS)とは、センシングによって実世界の事象を把握しビッグデータ処理を通して実世界へのフィードバックを行う技術を総称するが、特に複雑で大規模な社会システムへのCPSの適用が今後重要になると期待される。
2014年に始まった内閣府のSIPプログラムの中で、社会インフラの維持管理・更新・マネジメントへの適用をめざし、橋梁の常時計測、センシング、データ解析などを行うデータ管理のための統合プラットフォームの構築にチャレンジしてきた。
本講演では、CPSのアプローチに沿って、加速度センサーやひずみセンサーによる橋梁の計測、原子時計を使ったデータ収集、センシング・データ基盤など、本プロジェクトの狙いと成果を紹介し、さらに地図情報を含むデータプラットフォームの構想について述べる。
12:55-14:20講演3
題目 UAVを用いた橋梁点検システムのご紹介とUAVの将来展望
講演者 加藤直也(株式会社デンソー社会ソリューション事業推進部UAVシステム事業室,担当部長)
サマリー デンソーは、UAVを用いた橋梁点検システムを開発している。主たる解析対象である橋梁下面や橋脚側面で、
①強風、乱流に耐える可変ピッチ機構
②受信困難なGNSSに代わる自己位置認識として機体位置のレーザー追尾技術
を採用して、狙った部位にピンポイントに近接して高画質な撮影を行う。
今後、超大橋梁でのUAV点検を可能にするために、新たな自己位置認識技術、瞬断しないテレメトリ通信技術、耐磁気ノイズ性能を有する方位検出技術、全方向衝突回避技術を考えている。これらは産業用UAVの安全システムとして要素技術でもある。
本講演では、これらの要素技術の現状と将来ニーズとアプリケーションについて、お話ししたいと思います。
14:20-15:45講演4
題目 MEMSに明日はあるのか?
講演者 田畑 修(京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻,教授)
サマリー 2019年5月、IEEE最高の賞であるIEEE栄誉賞はMr. MEMSことKurt Petersenに贈られた。無線電信の発明者Marconi(1920年受賞)、トランジスタの発明者Bardeen(1971年受賞)らと並び称される存在になった訳である。1982年に彼が著した「Silicon as a Mechanical Material」はMEMSのバイブルと呼ばれ、多くの研究者・技術者の好奇心と創造力を刺激し、彼はその後のMEMS分野の技術革新をリードしてきた。37年がたち、MEMSは産業の中核技術としての位置を確立した。今またMEMSは、情報の入口を担うキーデバイスとしてIoTやAIを支え、Society5.0の実現に向けて波に乗っている。一方アカデミアに目を移すと、MEMSという学問分野は存在しないし、MEMSは基礎となる学理もない。今後もMEMSは産業の中核技術として残るのか?新しいブレークスルーはあるのか?学問としては消え去るのか?新たな学問としての展開があるのか?あるとすれば何か?MEMSに明日はあるのか?この機会に考えてみたい。
休憩
15:55-16:55パネルディスカッション  運営委員会委員
          「慣性センサ協会は一般社団法人として何をするべきか」
16:55-17:00閉会
17:20-19:20懇親会,東京タワー内のレストラン(タワーズダイナー)を予定

講演1時間,質問25分, 都合により講演の順番が入れ替わる可能性はあります.

講演会参加費
協会賛助会員:5000円,協会会員:8000円,協会非会員16000円
(協賛学会正会員は1000円割引有)
懇親会参加費 5000円
申込方法 下記申込フォームを利用 申込期限 10月18日午後五時(厳守)
支払方法 10月23日までに指定口座に送金
三菱UFJ銀行吉祥寺支店(店番220)普通口座1064855
名義人 一般社団法人慣性センサ応用技術研究協会

ご注意
参加費には,資料代が含まれます.
領収書は資料と一緒に当日会場でお渡しいたします.
会場受付での参加費支払いはできません.飛び込み参加は不可.
後日の資料請求には対応いたします.
送金済の参加費の返金は受け付けません .

お願い 定期講演会恒例のパネルディスカッションは,運営委員会の委員が全員揃って登壇し,「一般社団法人化したTRAISAは今後どのようなことをするべきか」について議論を進めてみることになりました.このテーマについて,会員の皆様から討論テーマを募集いたします.当日会場にも意見募集のための箱を設けますが,事前に事務局メールアドレスあてに,ご意見を揚げて頂きたく,お願い申し上げます.
事務局アドレス:office@traisa.org


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Posted by traisa-admin