第二回分野別と基礎講演会「海底地震計測の現状と慣性センサの基礎」

参加者アンケート結果を掲載しました(会員限定)

主 催 一般社団法人慣性センサ応用技術研究協会
協賛 日本地震学会,日本海洋学会,日本建築学会,
日本機械学会, 土木学会,電気学会,応用物理学会
開催日 令和2年7月31日(金曜日) 午後1時より午後5時30分まで
場 所 テレビ会議形式で開催します。
参加費 協会団体会員 3500円,個人会員4500円,
一般 8500円,学部・修士学生4500円
協賛学会正会員は,1000円の割引があります.
参加費には,資料代金が含まれます.資料は参加者に郵送します.
申込方法 ページ末尾のフォームから.Faxによる申込は不可
申込期限 令和2年7月24日(金曜日)午後5時厳守
連絡先 協会事務局 080-5036-0056 office@traisa.org
開催趣旨 我が国は地震国である.地震は頻繁に起き,大地震の発生も予想されている.
一方地震の計測については,不明確な部分が多い.例えば,地震計の計測標準
はどうなっているのかを,気象庁が語ったことは,記憶にはない.加速度計を
あるメーカーに納めると,そこから地震計として出荷されるという不思議さが
ある.地震の計測は,明らかに我々研究協会としては,大いに気になるところ
である.今回は,海底地震計の校正を研究している荒木先生をお招きすること
が出来たので,お話を伺うことにする.
後半は慣性センサの評価を基礎から考える続編を企画した.

スケジュール 

13:00~14:00 「南海トラフ海底地震観測のためのセンサについて」
荒木英一郎(海洋研究開発機構海域地震火山部門地震津波予測研究開発センタ,観測システム開発研究グループ,地震計校正技術グループ,グループリーダー)
南海トラフで繰り返す巨大地震の次に備え、海底下の地震発生の状況をリアルタイムで把握するために、海底ケーブルを用いた観測網(DONET)の構築を海洋研究開発機構では2006年より進めてきた。海底では次の巨大地震発生時には4G近い強震動が想定される一方で、普段の地震活動は低調であり、小規模かつ卓越周期の長いスロー地震の発生も想定されるため、長周期の感度が非常に高い広帯域地震計を強震計と併用して観測対象をカバーするようにした。観測は連続的に行う必要があり、10年以上の長期に渡る信頼性も期待できる必要がある。2010年のDONET観測装置の初運用からすでに10年弱が経過し、陸上の地震観測網と同様に観測装置のアップデートも必要となってきており、新しい観測装置の検討を現在行っている。講演では、海底地震観測センサーの考え方について詳しく紹介する。
14:00~14:05  休憩
14:15~17:30 「基礎から考える慣性センサの評価技術(Ⅱ)とIEC上海GM出席報告,IEEE INERTIAL 2020参加報告」
梅田 章(協会理事長,(株)ベクトルダイナミックスCTO)
梅田 章(慣性センサ協会理事長,(株)ベクトルダイナミックスCTO)
今年のIEC(International Electrotechnical Commission)の総会(General Meeting)は,昨年10月中旬上海で開催された.新規企画提案を行うためにSC47E/WG1に参加したので,その概要について報告する.基礎から考える慣性センサの評価技術(Ⅱ)は,作年3月27日に行った基礎から考える慣性センサの評価技術の後半に相当し,かつ本年8月末に日本機械学会D&D2019で発表した,不確かさをもとにした検討結果についても言及する.慣性センサで計測する物理量がベクトル量である以上,基本に忠実に考えれば感度をマトリックスとすることは,不可避ではあるけれども,パラメータ数が増えるので,不確かさはどうしても増えると考えざるを得ない.これに関して,不確かさ解析は,どのような答えを出すのかを考えてみた結果について,及び昨年3月の基礎から考える慣性センサの評価技術でお話しできなかったことを,紹介する.
本年3月24日より広島で開催される予定であったIEEE Inertial 2020、COVIDS19感染防止のためにVirtual化されて4月末まで会期が延長した。私は、tutorial instructorとして参加する機会を得たので、概要を報告する。

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